接待での利用客が多かった「花果山」時代を経て、もっとお客さんとの距離を縮めたいということで気軽な鉄板焼きのお店としてリニューアルオープンしたのが「藍丹」。とはいえ、目の前に鉄板がある御影石のカウンター席や、いけばなの師範でもある店主の穐山さんが活ける花々で飾られた店内は、日常にはない豪華な外食気分を盛り上げてくれます。

ローストビーフで使用される讃岐オリーブ牛はきれいな発色と、さっぱりとした脂が特徴。職人技の光る絶妙な火入れで丁寧にローストし、肉のもつポテンシャルを最大限に引き出します。料理が盛り付けられる美しい食器もうれしい演出。

また肉そのものの味わいを際立たせる塩は、国内や海外から集めた25種類の中からその日の料理に合わせて9種類をピックアップ。塩ごとに変わる味のマリアージュも堪能できます。食事の楽しさをより一層深めてくれる、穐山さんの徹底的な食材へのこだわり。食に興味がある人にはたまらない、知識欲も満たされるお店です。
（取材：にょろにょろ）